Pro MicroがWindowsのCOMポートに認識されなくなった原因として一般的なのは、
(1) ボード設定を間違えて書き込んだ (5V/16MHz, 3V/8MHz)
(2) Keyboard/Mouse スケッチを書いた
(3) ブートローダが書き変えられた
の3つ。
切り分けかたは、2回リセットで一瞬(8秒間)COMポートが出るかどうか。
flowchart TD A[Pro Microが認識されない] --> B{リセット2回でCOMポートが出るか} B -- Yes --> C{HIDデバイスとして出るか} C -- Yes --> D[Keyboard/Mouseスケッチによる仕様] C -- No --> E[ボード設定を確認して書き込み] B -- No --> F{ブートローダを書き込んだ/ISP操作をしたか} F -- Yes --> G[ブートローダ再書き込み] F -- No --> H[ハード故障の可能性]
順番に実行すれば復旧可能な手順 を整理します。
1. USBケーブル・ポート確認
- 別のケーブル、別のUSBポートで接続
- 他のデバイスが正常に認識されるか確認
2. ブートローダモード確認
- リセットボタンを0.75秒以内に2回押し
- WindowsのデバイスマネージャでCOMポートが一瞬でも出るか確認
3. HIDデバイス確認
- デバイスマネージャの「キーボード」「ヒューマンインターフェイスデバイス」を確認
- 出る場合 → Keyboard/Mouseスケッチによる仕様(正常)
- 出ない場合 → 次へ
【重要】
HIDデバイス用のスケッチに Serial.begin() を書いておけば、COMポートが現れる。HIDスケッチでCOMポートが見えない場合は、単純に Serial.begin() を書き忘れただけ。
4. ボード設定確認と再書き込み
- Arduino IDEでボードを5V/16MHzか3V/8MHzの正しい方に設定
- リセットボタンを0.75秒以内に2回押しで、COMポートが瞬時、現れる
- BlinkやSerialの簡単なスケッチを書き込み(8秒以内にコンパイルと書き込み完了させる)
- COMポートが出るか確認
ブートローダの原因でなければ、これで正常に復帰します。
5. ブートローダ確認/再書き込み
- 直前にブートローダを書き込んだか、ISP操作をしたか確認
- 必要に応じてISPライタで正しいCaterinaブートローダを書き込み
- 再度スケッチを書き込み
- COMポートが出るか確認
6. ハードウェア故障確認
- USBコネクタや基板の損傷・断線を確認
- 損傷あり → 修理または交換
- 損傷なし → ISPで再書き込みを再試行
この順番通りに実行すれば、ほとんどのソフト・設定・HID関連問題は復旧可能です。